カザルスと並ぶ、バッハの無伴奏チェロ組曲の金字塔。
カザルスは世界の中心から、音楽が迸っている感じだけれども、
マイナルディの演奏は音楽が空間に厳粛にそびえているような感じ。
この感覚はちょっと独特だ・・・。
ゴツゴツしていて無骨なぐらいだ。
洗練とは全く程遠い。
6番のサラバンドを聴け!!!
ここには心からの祈りしか、ない。
最晩年、ミケランジェロが最期の命を燃やして
取り組んだロンダニーニのピエタのように、
すべての芸術は未完成なものであって、
永遠に完成などありえないのではないか?
それでも完成に迫ろうとする・・・
それはそうせずにはいられないからだ。
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